画像:左から《象牙・牛角・黒水牛・アグニ・楓(メープル)・本柘(国産)》
ツゲ科ツゲ属、主に世界の熱帯地域に生息しています。黄褐色で極めて緻密。そのため、版木、チェスや将棋の駒、櫛などに利用される日本では鹿児島(薩摩)産がとても良い材料です。質・硬度・色つやなど最良品です。
当店で使用している柘も鹿児島(薩摩)産です。木材の中で一番はんこに適していて、適度に硬い材料です。産地は、他にタイやフィリピン・韓国産もありますが質は良くなくB級品として扱われ安価なものとなっています。
☆アピールポイント:植物性の素材なので、手になじみやすい。地に根を張る木なので気が集まる。
ウシ科の大型哺乳類。東南アジア(ベトナム、タイ)に生息する水牛の角(ツノ)です。天然の素材は、完全に真っ黒ではなくマダラなため漆(うるし)などでキレイに染め磨かれたものです。
尚、当店の黒水牛はツノの中心である芯を持っている(芯持)上質の物しか使用しません。理由は ツノの中心の芯を持った材料は、ヒビが入りにくく黒水牛の中で最高の材料だから
☆アピールポイント:繊維質で出来ているので粘り気があり磨減度が少なく実用性に良い材料です。
陸牛としてオーストラリアに生息し、強度は、ねばりがあり丈夫で磨減度が少なく実用性に良い材料です。
哺乳綱ゾウ目(長鼻目)陸棲哺乳類。象牙は、ゾウの発達した門歯を言います。象牙の素材は長年使用しても曲りや狂いがなく心地よい重量感と手に馴染みやすく捺印すれば鮮明な印影が出る、朱肉との馴染み(相性)が良い素材です。
適度に吸湿性があり材質が硬すぎず・柔らか過ぎないので長年はんこの素材として愛用されています。象牙には網の目(筋)模様が入っているのが特徴で網目が細かい物ほど希少価値が高く、高価になります。
店長は、この象牙を実印におすすめします!
絶滅のおそれがある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)に関連する素材なので、輸入に関しては全て政府を通じた取引となっています。そのため、輸入、加工、販売において全て固有番号が振られ管理されています。当店の象牙製品には、政府認定証をお付けしています。※但し、重さが9g未満の象牙製品にはお付けしていません。
象牙素材の安価なものは、はんこの軸に網の目(筋)が多く入っている物が安価。先端に行くほど、中心に位置するほどその筋は細かく貴重な物とされる。
他に、はんこの表面(軸)に色を付けた素材やアクリル性のもの、琥珀・水晶・チタン・アルミ・石があります。いずれも手彫りが出来ないものもあるため取り扱いしていません。