素材のこだわり

一級品だけを厳選するのには、理由があります。

取り扱う素材は「柘(つげ、黒水牛、牛角(うしのつの)、象牙など」。どの素材もすべて一級品だけを厳選して用い、うるさいほど素材の品質にこだわります。その理由は、完全手彫りにこだわるほど、素材の善し悪しがはんこの善し悪しに影響するからです。

たとえば柘にも産地があり、国内鹿児島産の柘が最高級品とされています。ツルミ印舗では、この鹿児島産の最高級品しか使いません。海外産は安価なのですが、温暖なタイや南アジア地域産が多く成長が早いため内部の密度が荒く、とても完全手彫りに耐えられません。

一級品の素材に彫刻したはんこには、趣きや風格が備わります。これに対して二級品の素材を用いると、技術を駆使しても超えられない品格の違いが生まれます。キズは無いか。曲がりは無いか。色艶はどうか。実際に仕入れる際も、職人自らが一本一本チェックし、職人の目利きで納得したものだけを厳選しています。


象牙

象牙 16.5mm

特選象牙品質の違い

象牙とは、象の持っている牙(キバ)つまり門歯を指し、昔からはんこの良材とされています。その理由は、象の牙は人間の歯と同じエナメル質で出来ており、害虫に強く、ねばり気・強度ともに最高ランクであること。長年使用していても曲りやソリといった狂いがなく、重量感があり手にしっくりくること。

そして朱肉との馴染み相性が良いことなどが挙げられます。象牙の印章で捺印すると、紙への鮮明な捺印が出来、自分の名前がハッキリと出てうっとり(笑)します。

ただし象の牙は、その全てを材料(印材)としては使えません。実際に一級品として使用できるのは先よりの部分だけ。残りは空洞になっており、厚みも数ミリと材料としては不向きなのです。

現在、日本国内で出回っている象牙印材は「種の保存法」に基づき、政府より認定された商品と証明するものでないと販売出来ないことになっております。当印舗で納品時にお付けする通産省認定シールが、その証となります。

象牙の採取する場所による品質の差

象牙とは象の牙(キバ)つまり門歯を指し角(ツノ)ではありません。 象牙は象牙質という硬い層で出来ており害虫に強く曲げに強いねばり気・強度ともにはんこの中で最高ランク。長年使用しても曲りやソリといった狂いがなく手には重量感がグッとあり手にしっくりとした馴染みがあります。 はんこの軸部分(周りには)格子柄の綺麗な模様が見えます。

この網目が象牙の特徴として好まれる方が多いです。原牙(体から取り出したそのまま)から切り出す部分によって美しく見える部分と網目がくっきりと見える部分や分かれ目がありツートンになっている場合もあります。切り出しの時々で削ってみないと中が見えないため職人頼みの作業です。

同じ原牙から採れたものでも、採取する位置によって印鑑の素材としての品質(価値)は違ってきます。下記の写真は原牙の輪切り断面図。色分けしてあるマークは採取した象牙印章の場所です。網目の有無をご覧ください。

素材のこだわり
高級材「上」象牙印章

上ランク 原牙のかなり外側の部分から切り出されます。粗い網目が目立ちます。象牙の質には問題なく、強度・永年の使用できます。

特選材「特上」象牙印章

上ランクの高級材と比べると網目が細かくなります。特選品は他店では最高の水準といっても過言ではない品質です。職人は「彫刻刀の進みが良く心地よく彫刻できる」と言います。

極上材「極上」象牙印章

原牙のかなり中心から切り出されるため網目は非常に細かく贅沢感溢れる最高級の品質です。原牙1本あたり数本ほどしか取れない入荷する数も極めて少ない稀少素材として最高の実印を使いたい方にオススメです。

※ツルミ印舗の全ての象牙は、品質劣化をまねく漂白は一切行なっておりません。

鶴見印舗では出来るだけキメの整った素材を仕入れています。中心を切り出す前は中心部分には神経などが通っていたため小さな空洞ができます。※当店では中心部分を避けた素材の仕入れを行っています。 この中心は芯持材と呼ばれる象牙を特殊に扱う印章店もあること聞いています。

種の保存法に関する表示

現在、日本国内で出回っている象牙印材は「種の保存法」に基づき政府より認定された商品と認定を受けた業者を証明でないと販売出来ないことになっております。法の上で厳密に管理された製品のみ取り扱いが許されています。

特に密輸品や以前お土産に中国や東南アジアから個人が持ち込んだ牙は使えないルールになっています。古物商の許可とは別の象牙販売許可が必要です。 当店は特別国際種事業者(象牙製品等を取り扱う事業者)経済産業省 登録として環境省及び経済産業省管轄のもとルールに基づいて象牙印鑑・材料の取り扱いを行っておりますので、安心してお求めください。


マンモス

マンモス 16.5mm

マンモス素材について

象の祖先と言われ1万年以上前の氷河期に生息していたマンモス。日本から遠いシベリアの極東ロシアの冷凍凍土から出土したマンモスの牙は現在ではかなり入手は困難がなっている大変貴重なお品物です。何せ1万年の時を越え現代に蘇っているとも言える素材は太古のロマンを感じずにはいられません。現在は輸入される事が少なく今もアフリカ大陸に生存している象の牙とは違い採掘してしまえば無くなる数の限られた限定品です。 白色の様に見えますが個体差が大きく茶色っぽい模様も見られる素材多いです。白濁色が全体に混じり象牙と比較すると木目のような筋があまり入っていません。

【品質の違い】 象牙と同じように朱肉との馴染みが大変良く捺印はきれいな印影が得られます。重さは象牙と比較してもあまり変わらない適度な重さがあります。ずしりと重くない、しかし高級品と感じていただける質感があります。
【仕様】 材料=マンモス牙(まんもす) サイズ:長さ6cm×はんこの直径の大きさ ※既に絶滅した生物の牙から印材に適した僅かな部分を使っております。
【証明について】 ロシアより認証を受けたマンモス産地証明書マンモス産地証明書をお付けしてお送りします。
【マンモス素材ー普段のお手入れの仕方】 捺印したあとはなるべく乾いた布で朱肉を拭う様に彫刻面を拭いて印鑑ケースに収めてください。(古いTシャツ生地がオススメ)朱肉を付けたまま放置しておくと、朱肉成分が印鑑内部へ浸透し劣化の原因になります。なるべく水気を避けてはんこの軸の部分は乾いた布で拭いてください。(水で洗う事や歯ブラシなどで彫刻面は絶対に行わないでください)
【取扱いについて】 朱肉を使い捺印のあとはなるべく朱肉を彫刻面に残さないでください。朱肉が原因で赤く色づきます。

マンモス産地証明書
マンモス産地証明書

黒水牛

黒水牛(ナチュラル・黒染め)の違いについて

黒水牛材のアピールポイントは耐久面も価格も適度でコストパフォーマンスに優れていること。最もスタンダードで飽きのこない材料です。普通の印鑑をお探しならば良いお品物です。黒い材料故に安いイメージがあるようですが見た目よりも中身。安心して使っていただける材料になっています。この材料は天然の素材なので、角から採取した時は完全に真っ黒ではなくマダラな黒色をしています。

この天然素材が黒水牛【ナチュラル】です。天然の模様は一本ずつ模様も色も違うためご注文いただく材料の選別は職人にお任せくださいませ。素材自体の色が綺麗な材料は染なし(ナチュラル材)として無垢な状態で使います。きれいな模様がある物を選別するため価値が上がります。模様が多いものは材料を中まで真黒く染めて黒水牛【黒染め】といたします。水牛は他に角の先端(角先)を無加工な状態で仕入れることも稀にあり店頭のみで販売しています。

尚、当店の黒水牛はツノの中心である芯を持っている(芯持)上質の物しか使用しません。ツノの中心を貫く芯を持った材料は軸(はんこの形状)が曲がりにくくヒビが入りにくい最高の材料の証。材料は全国の問屋さんより吟味して入荷しています。長くご愛用いただくはんこは品質の良い材料選びからと思っています。

職人のこだわり

ツルミのこだわりは「手彫り印鑑」です。5代目の職人が一つ一つのはんこを丁寧に手彫りで仕上げていきます。

素材のこだわり

素材は一級品だけを厳選して用いています。完全手彫りにこだわるほど素材の善し悪しがはんこの善し悪しに影響します。

手彫のこだわり

唯一無二の認証としてのはんこは手彫りだからこそ生み出されるもの。ツルミ印舗の手彫りのこだわりをご紹介します。

高級印鑑

黒水牛、マンモス、象牙の高級印鑑のラインナップです。一生ものの印鑑。もちろんツルミの印鑑はすべて「手彫り印鑑」です。

木製印鑑

智頭杉、神楽檜、アグニ、メープル、ローズウッド、スネークウッド、柘。個性あふれる木製印鑑のラインナップ。すべて手彫り印鑑です。

ゴム印・特殊

スタンプラリーのスタンプや連番のスタンプなど印鑑など、いったいどこに売っているのか分からないような特殊印鑑はこちらです。

会社印・法人印

会社設立(法人設立)に必要となる会社印です。ぐっと手に馴染む柘の18mmとなっています。完全手彫りで設立に最適な一本となっています。

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手彫りはんこの鶴見印舗(ツルミ印舗)

住所:〒920-0864 石川県金沢市高岡町23番21号

TEL: 076-221-3451 FAX:076-221-3452

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鶴見印舗は古都金沢で創業150年の「完全手彫り」にこだわるはんこ屋です。 一生使い続けるものの一つ。それがハンコ。 大切なものだからこそ、大切に作られたものを使ってほしい。 鶴見のハンコは一つ一つ完全手彫りのはんこ屋です。