「はんこ」のものづくり教室を開催

こんにちは五代目です。

例年開催している「はんこ、ものづくり教室」が今年度は仕様が変わって対象者の幅が広がりました。これまでは小学生向けに学校へ出向いて開催していた内容が制限が掛かり各種団体向けに年齢の幅も小学生から大人も参加できる物へ変化。ということで公民館や女性の団体や学童クラブからのご依頼が増えました。

対象年齢が変わっても内容は同じなので大人の方は彫る内容が高度になり精密に彫る方がいます。実演を行う方にも気合いが入ります。彫る道具や材料全て準備して毎度伺います。どうしても細かな作業を行うので準備する道具が多く毎度持って行きます。

実演は道具の説明から始めて文字を書く説明(書き方というよりも写し方)をします。はんことして正字にするには文字を反転する必要があり、逆さま文字を彫ることになります。文字を紙に書いてから材料へ写します。彫る道具は印の刀と書いていんとう(印刀)この道具で彫ります。私たちが使う材料は「石」手で作業が出来る材料で日本にはないので中国から取寄せています。

また、折角の機会なのではんこの成り立ちもご説明させていただいています。現在私たち日本に住む方たちが日常で使うはんこはどんな歴史があって、など苗字帯刀(江戸時代の武士はその役人や関係者には名字が与えられ身分の標識として許さえていた)が許されたところから今日までのはんこ文化を振り返りながらお話しています。

今期のものづくり教室は実施日が少なく教える機会に巡り会えなかったので来期は小学生など若年向けの教室が開催出来ることを期待しています。(本来のものづくり教室の趣旨は若年技能者人材育成支援等事業)という非常に長い厚生労働省のタイトルが付いています。

令和4年12月7日 五代目