初めてのはんこ講座『実践編』
初めてのはんこを購入される方向けに
はんこアドバイザーの五代目がご説明いたします。
今回は実用編として最初の『はんことはどんな物か』vol.01。
この記事の内容
1.正式には印章(いんしょう)と呼ぶ。
2.はんこを使う法律的意味とは?
3.実印・銀行印・認印にオススメの文字書体選び。
1.正式には印章(いんしょう)と呼ぶ
「はんこ」漢字だと「判子」と書き「印判」や「判」と同じ意味で使われます。
他にも「印鑑」とも呼ばれますが正しくは「印鑑」とは役所に登録された物を指し届出の「印影」を呼びます。
一般的に「印鑑」と呼んでいるので慣れないですね。
日本では、日常生活にはんこを使うことが多く個人・会社で使い分けています。
例えば家庭では賃貸アパート・マンションの契約や保険などの契約書、銀行の預金口座
最近流行りの株や社債などの取引にも使用します。
勤め先では、入社する際の雇用契約書の押印や出勤簿に捺すこともありますね。
また、回覧書類があれば回覧印を押印し企業間と契約を交わす時は担当者として押印することもあります。
このように日本は、はんこ社会と呼べるほど生活を送る上ではんこの必要性が高いです。
欧米諸国を中心に海外では[PAID]支払い済みを示す使い方は見かけますが、あまりはんこを使用する見かけません
現在では日本特有の社会習慣になっていると言えます。
2.はんこを使う法律的意味とは?
そもそもはんこをなぜ捺す行為が必要なのでしょうか。
捺印する事は「本人が意思表示をしている」と言えます。
書面の内容を確認、承認した事を表す事にサインではなく名前の印を捺印します。
認印は気軽に使えると思われていますが、意思を確認した。
ことを証明することになるため認印でも内容を確認して捺印することが大切です。
その場合機械彫りの物でも認めたことに繋がりますが、誰でも複製できる様な物は意味がありません。
同じものが二つと無い手で彫刻した物をおすすめします。
3.実印・銀行印・認印にオススメの文字書体選び。
初めての実印購入をお考えの方向けにお話します。
1.実印に相応しい文字書体。
全体のデザインに趣きを大切にされる方は篆書体のスッキリしたところが好きという方が多く見られます。
また、中国より伝来の文字を参考にするならば『篆書体』(てんしょたい)がオススメです。
しかし、多くの方が印相体(いんそうたい)を選択されます。それは一般的に実印らしいことから
「ごちゃごちゃして、読みにくい字」それが普通の実印と聞くことが多いです。
その際は印相体(いんそうたい)になります。
先に基本的書体として入れなかったのは作者も歴史もないことから書きませんでした。
印相体は発祥が日本、愛知県名古屋市周辺と聞いています。
昭和の中頃に幸福をもたらすハンコ・開運・吉相の印章として登場し
生年月日と姓名の画数・九星鑑定を中心に鑑定を行いお名前を配列し彫刻します。
読みにくい文字にはなりますが、
印相体は実印に相応しい書体でしょう。その理由は懐の大きな文字を配置できる事や
太さを調整して読みやすいものにすることも出来るから。
当店(ツルミ印舗)ではお客様の想いをお聞きして彫刻をしています。
例えば、男性の方が結婚をきっかけに実印を作る場合や
女性の方でも苗字ではなく名前で彫刻を希望される際では彫り方も変化をつけて
それぞれの個性や想いに合わせたオーダーメイドの実印を仕上げます。
2.銀行印として相応しい文字書体。
金融機関に登録するはんこ『銀行印』
預金をした場所からお金が流れないように、文字の向きをヨコにする方が多いです。
相応しい文字として『篆書体』か『古印体』がオススメです。
彫刻するお名前に依りますが『篆書体』は趣きを重視し素敵なデザインに仕上がり『古印体』ならば読みやすい普通の銀行印のスタイルに仕上がります。
3.認印に相応しい文字書体。
認印の使い方は勤務先か、ご家庭の個人向けに大きく分かれます。
今までお話した『篆書体』や『印相体』を選択すると用途の区別がつきにくく誰が捺印したものか読みにくくなります。
したがってどなたでも判別しやすい様に『古印体』か『楷書体』の読みやすい物をオススメします。
補足:よくある均一ショップで販売されているはんこ(みとめいん)は
楷書体や行書体が多くシャチハタ製のネーム印(ネーム9)も楷書体を使っています。
いかがでしたでしょうか、
全4話のはんこ講座入門編
1話ーはんことは何か、2話ー印鑑の材質、3話ー朱肉の種類。
を書かせていただきました。
次回は取り扱い編を書いていきます。
もし、疑問・問い合わせありましたらメールで問い合わせしてみてください。
はんこの事なら何とか調べてお答えできるよう頑張ります。
金沢のはんこ屋ー五代目