実印を買うときに手彫りを選ぶべきその理由

「実印が必要になったけれど、どのような物を買えばいいかわからない」
という方や「他の方の購入基準がどんな物か分からないし予算も…」という方へ
手彫りの印鑑を選ぶオススメや特徴・価格をご説明します。ぜひ参考にしてみてくださいませ。

手彫り彫刻道具

手彫り彫刻の道具

実印を手にするタイミングは、人それぞれで結構異なります。
自分ではんこ屋へオーダーする方だったり、ご両親からプレゼントされることや
結婚のタイミングや成人(20歳の記念に)を機会に、はたまた大きな買い物をする際必要になって購入する方も
(財産贈与・マイホーム購入・クルマを購入など)大切な自分の分身をしっかりとした選択をしたいですね。

<知識として>
印鑑登録が出来る方
・満15歳以上で住んでいる各区市町村役場の住民基本台帳に記載されている方。
※満15歳未満の方や成年被後見人の方は印鑑登録(実印)をする事が出来ません。

■手彫りの印鑑(はんこ)は?
当店(ツルミ印舗)の手彫りのはんこは、手彫り職人が彫刻します。
そんな当たり前ですが手彫りと謳い機械で彫刻を…そんな話も聞きます。
当店では四代目と五代目のはんこ職人が手で彫ります。

彫る文字は筆を使ってはんこの材料に墨で字を書き
彫刻刀で字のカタチを作り、仕上がった形をご注文の方の想いを意匠として仕上げます。

■機械彫りの特徴
1.仕上がりが早い
 手で彫刻する手彫りと違い機械は指令通り彫刻してくれます。
 その仕上がりがどんな物であろうと指示どおり枠を彫り文字の周りを彫ります。

2.同じデザインを大量生産可能
 文字のデザインをパソコンで製作しスピードや彫りの深さを設定し
 材料をセット。あとは仕上がりを待つのみ
 およそ10分から20分位でしょうか、1本のはんこが彫りあがります。
 次は同じ設定のまま次の材料をセットが可能。
 ということは同じはんこが出来てしまいます。セキュリティはいかがでしょうか。

<注意>個人を認証するためのはんこのはずが、捺印することが面倒な作業だと勘違いし
捺してあれば何でもいいから。となっては意味がありません。
自分の名前をキレイに書きたい人は多いけれど、自分のはんこがキレイをこだわる方が少ない
のではないでしょうか。

■手彫りのはんこの特徴
1.彫りの美しさ
 職人が彫る文字は手で彫る美しさが表現されます。文字の際(きわ)部分は
 少し盛り上げて毎日捺印しても曲がることがないよう工夫を凝らして彫る
 土手の部分は滑らかな曲線を描いています。
 
 また、文字以外の彫刻面の底の部分も単なる彫りっぱなしではなく
 美しさを感じる様にちりめん波絵模様を
 彫刻刀で表現します。
 手彫りの彫刻刀で彫っただけではゴツゴツとした味気ない雰囲気なので
 美術品のように波模様をつけます。

2.文字の安心感
 文字を形作る線には勢いをつけ、そして時には滑らかにしたり時には
 力強さも表現します。この文字からはどっしりとした安心感さえ漂わせ、
 その研ぎ澄まされた感覚は職人の手彫り彫刻そのものです。

完全に手で彫る。
 職人はこれらの技術を使い丁寧に、気持ちを込めて彫刻致します。
 このはんこがプレゼントなら
 きっとどんなご両親も安心いただける“印鑑”になることと思います。

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手彫り職人手作業

■手彫り印鑑(はんこ)の価格
 職人が材料を選別し、その材料に手で文字を書き彫刻する制作過程が長く掛かるので
 お届けまで時間も要します。
 そのため機械彫りと比べれば、費用がその分多く必要になります。
 約数千円から数十万円まで、
 各種ありますが2万円から3万円程が平均的な手彫り実印の価格帯です。 

■仕上がりまでの期間
 ご注文をいただいてから、その方に合わせた文字のデザインを調整し制作するので
 完全オーダーメイドとなります。
 ご注文をいただいてから約一週間から10日間が仕上がり目安。

 自分の名前がどんなスタイルになるのか、確認されたい場合には約3日間ほど多く必要となります。
(一度に2つのデザインまで選択が可能です)
文字デザインの確認は、ご注文後に確認いただくことになりますこと予めご了承くださいませ。

以上、機械彫りではなく手彫りの実印をオススメする理由いかがでしたか、
1.一本しか登録のできない「実印」なので高価な材料でなくても愛着もって使えればいいと思います。
2.機械彫りでは同じ印影のはんこが出来てしまいセキュリティ面に不安が残ります。
3.職人手彫りのはんこ(実印)は字に風格があり一人一人の個性に合わせたデザイン(意匠)が作れます。

自分の名前を赤い朱肉で捺し、責任をもって実名のフルネームの印鑑を捺す。
大切な儀式には手彫りの印鑑をオススメします。

金沢のはんこ屋−五代目