印鑑ケースの現状は中国製に押されつつある問題。
こんにちは、五代目です。
最近の印章ケース問題について書いてみます。
安くても良い物、そして信頼に足る物として「ユニクロ」が例に上がる様に当然支持されるかと思いますが
チョット待って見てください。一見良い品と見分けがつかずに使ってみて初めて不良であると
判断される物が海外から輸入されています。
日本の印鑑ケースメーカーは、生産現場で悲鳴を上げています
世界と対等に戦うことはわかりますが、日本の生産現場は大変です。
印鑑のケースは布袋や革袋そして、プラスチックケース(格安な300円程度の物)実店舗で扱っています。
それと、金枠の印鑑ケースに大別されます。
高級な金枠ケースは、価格が安い中国製のケースに押されており
日本では価格で太刀打ちが出来ず、また日本では精度要求が厳しい現状です。
中国では金属の印鑑ケースは製造することが出来ずほとんど中国を撤退しています。
代わって台頭してきたのが作りやすいプラスチック枠です、
プラスチックの元を金型に流し込み成形する製造方法。
日本向けの製品を中国で製造している
中国では実印の需要はなく、従って製造しているのは日本向けということになります。
はんこの原点は中国にあり、と思っていたのはごく最近まで
今の中国では、はんこは記念品となり友情記念やプレゼントに名前を刻んだものを渡しているようです。
印鑑ケースの皮や布がバリエーション増し
従来の印鑑ケースには黒い皮や赤い皮、そしてワニやトカゲの皮を張ってあるものが
多くありましたが、最近の印鑑ケースはカラーバリエーション(カラバリ)も豊富にあります。
かわいいうさぎを布にプリントした物や日本独自のシボを鬼のように隆起させた鬼シボちりめんなど
皮も赤色でもピンクのような、赤もあればオレンジのような赤い色まで増えています。
印鑑ケースの内張りも変化
このページのアイキャッチ画像にも登場している内張り(印鑑ケースの内側)は
西陣織のような金模様です。
昔々から人気?!がある名前は「朱竹模様」中国の詩人に蘇東坡
という方が墨竹画を依頼された話が元と聞いています。
朱竹の絵を描いた蘇東坡は有名に
依頼主から水墨画の竹を依頼されたが、墨がなく手許にあった朱墨で渡すと
依頼主は「世の中に朱い竹がありますか?」とそれに不満を感じた蘇東坡も
「世の中に黒い竹があるものか」と反撃。
渋々持って帰った依頼主の家で出世や子宝、繁栄がもたらされたことから
噂は広まって蘇東坡の元に依頼が舞い込んだそうです。
この事から、朱色の竹が縁起がよく開運を望む方から印鑑ケースにも
朱竹を好まれる様になりました。
はんこを大切に使う方法
1.はんこを守る印鑑ケースはしっかりとした、ケースをお勧めします。
(中のはんこが飛び出ない様なサイズが合ったものを)
2.印鑑ケースの中でカタカタと音が鳴るものは避けましょう。
(はんことケースが干渉してカタカタと音がなるのははんこが欠ける原因に)
3.印鑑ケースの朱肉は使わない。
(ケースに付属している蓋付きの朱肉は質があまりよくない)
金沢のはんこ屋ー 五代目