印鑑の材質を賢く選ぶオススメ方法

こんにちは五代目です。
初めてきちんとした印鑑(はんこ)を購入予定の方が材質をどんな基準で選んだら
良いかきっと迷う方も多いと思います。
何せ初めてのお買い物ですしもしかすると一生に一回の買い物かも…と真剣に
悩んでいる方もいらっしゃるのでは?

そこで、私五代目が“賢く印鑑(はんこ)を選ぶオススメ方法”をまとめてみました。

目次
1.印鑑(はんこ)の材質とは種類は?
2.天然素材それぞれの特徴
3.印鑑の材質を賢く選ぶオススメ方法はこれだ!

1.印鑑(はんこ)の材質とは種類は?

はんこの材質は、大きく分けて伝統的な自然素材と人工素材の二種類に分かれます。

■伝統的な自然素材のはんこ材質(当店取扱品)
1.アカネ(東南アジア原産)《木製》
2.柘(ツゲ)《木製》
3.黒檀・白檀(コクタン・ビャクダン)《木製》
4.楓 かえで(メイプル)《木製》
5.黒水牛(クロスイギュウ)《ツノ》
6.牛角(ウシノツノ)《ツノ》
7.マンモス《牙》
8.象牙《牙》
(他に、クジラ・カバ・羊などがあります)

■人工素材のはんこ材質(ネットショップでは取扱していません)
1.チタン
2.アルミ
3.琥珀(こはく)天然の琥珀を人工樹脂で固める
4.100円均一ショップの白いはんこ素材(ポリエステル樹脂)

2.天然素材それぞれの特徴

■柘材(ツゲ)
木材の分類では「ツゲ科」に属し髪によい「ヘナ」と同じく低漕木の一種であり
国産の高品質の物のみ「柘」ツゲと呼びます。
植林してから成木として使用できる木になるまで30年かかりじっくりと成長します。
当店も加盟する全国印章組合では、毎年鹿児島県にて一定本数植林し安定供給に貢献しています。
※アカネ科の木材(海外産)は木地の目が荒く耐久度も落ちます。

■黒水牛(クロスイギュウ)
アジア圏のミャンマーやタイ・旧ビルマと言われる地域に生息する牛のツノ
牛の黒い角(ツノ)部分を加工し(天然の色が悪い物は中までしっかり染めます)漆黒と呼ばれる事もあり、黒い印鑑の定番になっています。
はんこ素材
■牛角(ウシノツノ)
黒水牛と同じ牛の角の部分ですが、
世界中に分布する陸牛のツノを加工します。主に豪州(オーストラリア連邦)オセアニアが主な産地の陸牛の角
ツノ(角)の中心部分は密度が高く反りや割れに強く「芯もち材」として高級品です。

■象牙(ゾウゲ)
言わずとしれた象の牙(キバ)を使った材質。
見た目に美しい光沢があってツルツルとした手触りと、
使い込むほどに朱肉の色が中に染み渡り美しい朱色に変化します。
耐久性は◎・見た目も◎・愛着度も◎


はんこの材質(素材)と言っても使用用途によりオススメが変わります。
はんことして使用可能な材質は何か2つ挙げると
1.素材の密度が細かく繊維が細かいもの。
2.字を彫刻しても、細かい作業を施しても欠けにくい素材。となります。

前置きが長くなりましたが、いよいよ本題の

3.印鑑の材質を賢く選ぶオススメ方法はこれだ!

一つ目【使用目的によって選ぶ】

住宅購入をきっかけに実印を購入される方
・15歳から市町村役場で実印登録は可能ですが必要に迫られて購入することが多い実印、
 一家の大黒柱ならこれから先何があっても揺るぎない風格を語れる材質「黒水牛(牛角)か象牙」をオススメします。
女性の実印を購入検討の方
・「女性は一歩下がって控えめに」と言われることが多いですが、
近年自分の意思を主張される傾向にありますね。控えめにするのは心だけに留めておいて
実印の材質は男性と同じ物が良いと思います(^^)長く使える材質「黒水牛(牛角)か象牙」をオススメします。
中でも牛角は見た目にキレイな事から女性から不動の人気です。

金融機関(銀行)の取引用として銀行印を購入される方
・名前のとおり銀行との取引に使用されます。
近年はカードを取引に使用することが多いですがやはりしっかりした材質「黒水牛(牛角)か柘」をオススメします。

職場や家庭で普段使いとして認め印を購入される方
・出番が多い認め印の材料には「黒水牛(牛角)か象牙」がオススメ。
しかし、出番が少ない方には「柘か黒水牛(牛角)」をオススメします。

認め印を頻繁に捺印する機会が多い方は、
枠が欠けにくい様に耐久性を高くする必要がありますし、磨耗で彫刻面が斜めに削れることもあります
(紙との僅かな摩擦が日々蓄積される)
認め印の出番が少ない方は、柘の木製でも長持ちはします。しかし材質は木製なので朱肉を吸収しやすく
枠の部分や軸から徐々に赤く染まり朽ちてきます。

はんこの正しい選び方

二つ目【購入予算の価格帯から選ぶ】

実 印・・・3万円代・5万円代・8万円代など
銀行印・・・8千円代から2万円代・4万円代など
認め印・・・6千円代から1万円代・3万円代など
大まかな価格帯になりますが、
金沢のはんこ屋-ツルミ印舗の完全手彫り価格を記載しました。
職人がしっかり彫刻するご印章として購入予算の目安にお考えください。

三つ目【性別・年齢・購入の想いから総合的に判断し五代目がオススメをアドバイス】

使用目的は決まっているけれど、どうしても決断しにくいな。と思われる方や
まずは五代目のオススメを聞いてみたい方は一度お問い合わせくださいませ。

性別と年齢を基準に使用用途や購入される想いをお聞きし材質と彫刻の字体も合わせてご提案させてもらいます。
迷ったらプロに聞くのも公平な立場からアドバイス出来ると思います。


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金沢のはんこ屋-ツルミ印舗
五代目

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